【モスクワ共同】
ロシア漁業庁が来年の極東海域でのタラバガニ漁獲枠を、今年に比べ 69%減の 計 1,143トンに設定したことが10日分かった。
資源保護策の強化が狙いだが、2007年比では約5分の1に激減することになり、冬の味覚として人気の高いタラバガニの日本への輸出はさらに細る公算が大きく、影響が広がりそうだ。同庁のサベリエフ広報官は「密漁がひどい。2年前に始めた保護策は最小限の効果しかなく、調査の結果、資源乱獲が判明した」と説明。
「このままでは日本のように資源が枯渇する恐れがあり、極端な措置に踏み切った」と述べた。広報官はまた、密漁されたタラバガニが日本や韓国などに持ち込まれているとの見方も示した。日本にとって最大のタラバガニ輸入相手国であるロシアは近年、密漁防止に力を入れ、日本などに協力を要請。日本側の貿易統計によると、今年1月から10月までにロシアから輸入された冷凍タラバガニは 4,395トンで、前年同期に比べ35.6%減った。
それでも、今年のロシア極東のタラバガニ漁獲枠 3,703トンより多く、密漁品流入の証拠と指摘されている。 【引用 北海道新聞】
規制しても依然として密漁船は後を絶たず、
この規制により、たらばがにの正規流通が激減すれば価格も高騰し、露で暗躍している密漁業者だけが儲かるという説もある。
規制で辛いのは正規漁業・流通関係者、待っている消費者。
これ以上規制をするよりも、雌タラバや脱皮タラバを禁漁にしたり日本で行っている養殖事業の研究を拡大する必要もある。
今後の価格高騰でジューシーで美味しい茹でたてのタラバガニが一般庶民の口に入る事が少なくなると予想される。